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事例提示
Aさん,60代,男性,要介護 4,寝たきり度 J1,認知症自立度 Ⅱ-b
病歴:○年1月,胃潰瘍からの出血があり入院.入院中に脳梗塞を発症し保存治療となる(失語症).同年2月,リハ病院に転院し,7月に自宅退院.訪問リハを週1回利用.糖尿病.○年10月時点で,HbA1c 6.0,CEA 1.4,Fa 45,RBC 407,Hb 13.2(30年前に糖尿病の診断を受け,インスリン加療を受けていたが,自分で工夫して“脱糖質食”を試行.本人曰く,医師から「治った」と言われたとのこと.回復期リハ病院入院中に,インスリンの自己注射から内服薬管理に変更).完全房室ブロック(約5年前よりペースメーカー使用).現在は精神科病院に入院中
生活歴:生まれも育ちも関西.5歳年上の妻(○年8月,がんのため他界)と結婚し4女に恵まれた.育児にはほぼ参加せず.経営コンサルタントとして働く他,自身の経験を基に“脱糖質食”に関する一般社団法人を設立.本の執筆も考えていた.テレビのコメンテーターとして出演したこともある.飲酒が好きで,1晩にウイスキーを1瓶あけることもあった.
家族:次女夫婦,孫2人,四女と同居(6人家族).長女,三女は都内在住.主介護者は次女で,内容は生活支援(食事や洗濯,配薬等).禁酒の約束を何度も反故にされた経験等から,精神的な介護負担感が強い
居住環境:借家(もともとは妻・四女と住んでいたが,発症を機に次女宅に転居)
経済状況:無職.困ってはいないが,裕福ではない
性格:せっかち,ワンマンで自信家.のめり込みやすい性格.東日本大震災の際はボランティアチームをつくって被災地で朝市を開催する等,社会的役割の遂行に価値を置き,行動力がある
趣味・関心:もともとの趣味は一般社団法人の運営,執筆,SNSの更新.今はテレビを観ている時間が長い
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):クロピドグレル錠(抗血小板剤)75mg 1-0-0-0,ランソプラゾールOD錠(消化器用剤)30mg 1-0-0-0,シタグリプチン酸塩水和物(糖尿病用剤)50mg 1-0-0-0,グリメピリド錠(血糖降下剤)1mg 1-0-1-0,グリメピリド錠(血糖降下剤)0.5mg 1-0-0-0,酸化マグネシウム錠(緩下剤)500mg 2-0-2-0,センノシド錠(緩下剤)12mg 0-0-0-3,ケトコナゾール液(外用抗真菌剤)2% 1日1回塗布,ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩製剤(皮膚外用合成副腎皮質ホルモン・抗生物質配合剤) 1日1回塗布,真武湯エキス顆粒(漢方製剤)1-0-1-0,ビラスチン錠(アレルギー性疾患治療剤)20mg 0-0-0-1,エパルレスタット錠(アルドース還元酵素阻害剤)50mg 1-0-1-0,プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(外用副腎皮質ホルモン剤)0.3% 顔1日1〜2回塗布
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