提言
求められる当事者との協働
池田 望
1
Nozomu Ikeda
1
1札幌医科大学
pp.1206-1207
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201495
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ピアサポート×作業療法士
この原稿を書く数週間ほど前に,札幌精神科作業療法研究会の定例会で,北海道ピアサポート協会註)の代表理事とスタッフのお2人から,ピアサポートの実践とOTとの連携についてお話しいただく機会を得ました.小見出しの「ピアサポート×作業療法士」はその際のタイトルです.代表理事曰く,「OTさんはピアのイメージ」,「患者さんとかかわる時間が他のスタッフより長く,作業を通して“一緒に”という“ピア感”がある」,「嬉しかったのは話を聞くだけの一方通行ではなく,一緒に笑ってくれたこと」,「人として,めっちゃピアやんと思った」とのことです.そのうえで,ピアサポーターとOTは患者さんのリカバリを促進する仲間という点から広義のピアとなれる,という趣旨のことを話してくれました.
研究会にお2人をお呼びしたのは,今後,OTは当事者との協働がさらに重要になると感じていたからですが,お2人の話を聞いて,ますますその思いは強まったのでした.そこで,この「提言」では,OTと当事者との協働の可能性や意義について述べてみたいと思います.
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