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書評 ―玉垣 努・渡邉愼一(編)―「クリニカル作業療法シリーズ 福祉用具・住環境整備の作業療法」
高畑 進一
1
1大阪府立大学
pp.232
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100438
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本書を読んで,ある新聞に「めがねのごとくあたりまえに福祉用具を使えるようにしよう」という記事が掲載されていたことを思い出した.介護保険導入を前に福祉用具や住宅改修への関心が高まっていたころのことである.現在,用具の種類と住環境整備の手段は圧倒的に増え,利用者の生活の質的向上に寄与している.
この福祉用具・住環境整備に関わるOTの役割は,当事者と家族の生活ニーズを実現するために彼らの能力と用具・設備を適応させることにある.しかし,言うは易し行うは難し.なぜなら彼らのニーズ,障害と能力,そして用いる用具は実に多彩だからである.このような難しさの解決には視座の明確化が必要である.
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