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プラクティカルノート
長袖を重ね着する際の自助具―「楽着るくん(らくきるくん)」
Making of the bag for hemiplegic patients to wear long sleeves over other long sleeves
塚本 健二
1
1中澤デイケアセンター
キーワード:
自助具
,
片手
,
長袖重ね着
Keyword:
自助具
,
片手
,
長袖重ね着
pp.468-469
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100126
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はじめに
冬季には防寒のために長袖の衣服を重ね着する機会が多くなる.片麻痺患者において,片手で「長袖の上に長袖を重ね着する」という着衣動作を行う際,麻痺側上肢に袖を通そうとすると,衣服同士の摩擦により,滑らかに通せずに時間を要したり,すでに着ている下の長袖まで一緒にずれてしまうことがある.そのうちにいらついてしまったり,連合反応が出現したり痙性が増強して過緊張になると,さらに袖を通しにくくなってしまうことがある.その結果,1人でうまく着ることができず,介助を受ける機会が多くなってしまうこともある.更衣に関して,リーチャーやソックスエイドといった自助具はよくみられるが,長袖を重ね着するという着衣動作については,道具として提示されているものを見かけない.そこで,衣服同士の摩擦を減らす自助具「楽着るくん」を製作,使用することで,長袖の重ね着が楽にできるようになり,着衣動作の自立度を向上することができた症例を経験することができたため報告,紹介する.
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