内視鏡外科手術に必要な解剖と術野の展開・1【新連載】
食道
樋口 則男
1
,
金田 巌
1
,
亀井 尚
1
,
遠藤 尚文
1
,
古田 昭彦
1
,
初貝 和明
1
,
赤松 大二朗
1
,
庄子 成美
1
,
赤石 隆
2
1石巻赤十字病院外科
2赤石病院外科
pp.87-92
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900207
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はじめに
鏡視下手術では手術操作を行う場所へのアプローチによる体壁損傷が軽減されることに代え,作業軸の制限・視野の制限・空間の制限を受ける.
“内視鏡下手術に必要な”解剖といっても通常手術に必要な解剖と何も変わらないが,作業軸制限.視野の制限があるため展開が重要になる.さて,さまざまな鏡視下手術において,胸部食道の操作はほかの腹部臓器の場合と違い,ある基本のもとでは非常に単純化され,通常手術とあまり変わらない術野となりうる.ここでは胸部食道癌手術における胸部食道切除・縦隔リンパ節郭清を行う際の術野の展開と解剖について述べる.
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