別冊春号 2022のシェヘラザードたち
第15夜 いつもそこには頼もしい先輩がいた—上級医への道:教えを継ぎ,そして伝える
日笠 友起子
1
1国立がん研究センター中央病院 麻酔・集中治療科
pp.87-91
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200270
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今でこそ教える立場になっているが,昔はわからないことが山のようにあり,失敗ばかりしていた。普段の麻酔管理もうまくできず,自分の不甲斐なさに何度も打ちのめされていた。ピンチも幾度となくあったと思う。そんな時,必ずかけつけてくれる頼もしい上級医がいた。
そして,患者の危機を救う姿を見せてもらい,次に自分が何を考え,どう動くべきかを教えをもらった。次こそは自分でできるようになろう!という思いを抱かせてくれた。できなくてつらい時,苦しい時を乗り越え,今の自分があるのは,導いてくれた先輩たちのおかげだと思う。
そこで今夜は,これまでに自分が教わり,胸に刻み,私自身も後輩たちに伝えていることをお話ししたい。
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