特集 ホスピタリストのための画像診断—②脳脊髄編
Part 2 各論(脳血管障害・外傷)
7.くも膜下出血,静脈洞血栓症—画像所見と病態の知識をいかに組み合わせていくか?
黒川 真理子
1,2
Mariko KUROKAWA
1,2
1ミシガン大学 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学講座
pp.465-472
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901049
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日本におけるくも膜下出血の発症頻度は,1年で人口10万人当たり16.6人程度1)と,世界平均(1年で人口10万人当たり6〜9人)よりも高い1,2)。好発年齢は50〜70歳で,女性は男性の約2倍の発症頻度である。依然として3割近くの急性期死亡率を有し,虚血性脳血管障害や脳内出血よりも機能予後が不良である1)。可能なかぎり早期の治療介入が推奨されており3),迅速かつ適切な診断につなげる必要がある。そのために必要な知識を,病態や画像診断とともに解説していく。
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