特集 内分泌疾患2
Part 1 内分泌疾患を疑うきっかけは?
1.健康診断結果から疑う内分泌疾患—高血圧,糖尿病,肥満から想起したい疾患
藤田 恵
1
Megumi FUJITA
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.283-286
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900884
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
key point
・高血圧をみた場合,内分泌性高血圧〔原発性アルドステロン症(PA),甲状腺機能亢進症/低下症,褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL),Cushing症候群,サブクリニカルCushing症候群,先端巨大症,原発性副甲状腺機能亢進症,PA以外の鉱質コルチコイド過剰症など〕,腎血管性高血圧,閉塞性睡眠時無呼吸症候群などによる可能性を考える。
・耐糖能異常,糖尿病をみた場合,Cushing症候群,サブクリニカルCushing症候群,褐色細胞腫・パラガングリオーマ,先端巨大症,ミトコンドリア病,多腺性自己免疫症候群,グルカゴノーマ,ソマトスタチノーマなどの可能性を考える。
・肥満をみた場合,視床下部性病変(腫瘍,外傷,手術後)による食行動異常や体温調節障害,代謝異常による肥満,Cushing症候群,甲状腺機能低下症,多囊胞性卵巣症候群,成人成長ホルモン分泌不全症などの可能性を考える。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.