連載 根拠のない習慣
第6回|入院患者の高血糖にスライディングスケール単独での管理は本当に大丈夫か?
吉野 鉄大
1
1慶應義塾大学医学部 漢方医学センター
pp.772-774
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900849
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症例
75歳の男性。2型糖尿病で治療中。数日前からの発熱,湿性咳嗽,呼吸困難で受診し,胸部X線で浸潤影を認めたため,肺炎の診断で入院加療となった。入院後,食事中のむせ込みや食後の酸素化不良がみられたため,しばらく絶食管理の方針となった。
この患者の血糖コントロールのために,経口血糖降下薬を中止してインスリンのスライディングスケール単独で経過をみるのはどうか?
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