特集 アレルギー
【各論】
8.アレルギー性鼻炎—症状や鼻内所見に加え,誘因の詳細な問診が大切
菊田 周
1
Shu KIKUTA
1
1東京大学医学部 耳鼻咽喉科
pp.73-81
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900755
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アレルギー性鼻炎は国民の約4割が罹患し,その罹患数は近年増加傾向にある。抗原曝露が誘因となるⅠ型アレルギー疾患であり,反復性のくしゃみ,水様性鼻漏,鼻閉を三主徴とする。アレルギー性鼻炎は,スギ花粉によって引き起こされる季節性アレルギー性鼻炎と,ダニ,ハウスダストが原因となって引き起こされる通年性アレルギー性鼻炎に分けられる。治療に際しては,病態や症状に応じて適切に薬を選択することが,症状を制御するうえで大切である。
本稿では,アレルギー性鼻炎の病態生理から鑑別診断,および治療法について解説する。
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