Japanese
English
特集 鼻副鼻腔内視鏡手術Update
アレルギー性鼻炎
Allergic rhinitis
浦長瀬 昌宏
1
Atsuhiro Uranagase
1
1神鋼病院耳鼻咽喉科
pp.521-527
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102886
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●アレルギー性鼻炎の外科的治療には,①下鼻甲介粘膜の変性,②下鼻甲介体積の減量,③後鼻神経の機能抑制を目的とした手術がある。
●症状,重症度,鼻腔形態,手術の侵襲度,年齢などを考慮して,術式を選択する。
●内視鏡下では,蝶口蓋孔前下方の下鼻甲介骨膜下に神経血管束が出現し,主に3本の枝に分岐する。この神経血管束は,後鼻神経と蝶口蓋動静脈を含んでいる。
●選択的後鼻神経切断術は,下鼻甲介骨膜下の神経血管束を切除する手術である。下鼻甲介後端への効果と術式の再現性を高めるため,骨膜下を走行する最後端から神経血管束を切除する。また,神経血管束の確認と鼻閉の改善のため下鼻甲介骨切除も併せて行う。
●鼻中隔彎曲症や慢性副鼻腔炎を併発している場合は,鼻腔環境を改善させるため,鼻中隔矯正術や内視鏡下鼻内副鼻腔手術を併せて行う。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.