今月の主題 アレルギーのトピックス
アレルギー性疾患の問題点
アレルギー性鼻炎
奥田 稔
1
,
海野 徳二
1
1和歌山医大耳鼻咽喉科
pp.1496-1497
発行日 1975年9月10日
Published Date 1975/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206214
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鼻アレルギーとは
鼻アレルギーの主症状はくしゃみ,水性鼻漏,鼻閉であり,気管支喘息と同じく気道アレルギーの1つで,くしゃみは咳,水性鼻漏は痰,鼻閉は呼吸困難にあたろう.
同じ気道アレルギーなので両者の合併は多く,鼻アレルギーの喘息合併率は約30%,小児喘息の鼻アレルギー合併率は約80%である.またアトピー性皮膚炎,乳幼児湿疹などの皮膚症状の現在,過去における合併は,16歳以下の鼻アレルギー83例中37例にみられ,そのうちの26例は皮膚発症が気道のそれに先行していた.このように鼻アレルギーといっても,鼻だけの疾患ではないことを銘記すべきである.
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