連載 JHospitalist Network
第11回JHNセミナー「心不全」補講—急性心不全における血行動態の適正化:目の前の患者のFrank-Starling曲線を推測し個別化治療をしよう!
平岡 栄治
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.917-922
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900739
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今回のセミナーでは,Hospitalistの「心不全」特集(2018年,vol.6 no.4)に沿ってトピックスを選択しました。私からはまず総論として,超高齢化に伴い心不全患者が増えていること,高齢患者では糖尿病や慢性腎疾患,悪性腫瘍,慢性肺疾患,認知症などの合併疾患も多く,社会的支援や,アドバンス・ケア・プランニングを導入することの大切さなど,心不全診療においては総合内科力が必要とされることを説明しました。
続いて,急性心不全の治療に関しては「血行動態の適正化」「それにおける利尿薬と血管拡張薬の役割」を説明しました。急性心不全でのホスピタリストの武器は,利尿薬と血管拡張薬,非侵襲的換気療法(NIV)による減負荷です。ここでは,ぜひとも押さえておきたい「血行動態の適正化」について復習したいと思います。
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