疾患と検査値の推移
敗血症ショック
水谷 哲
1
1大阪警察病院感染管理センター
pp.441-445
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100420
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敗血症ショックとは
1 . 疾患概念
敗血症とは感染によって起因する全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome,SIRS)と概念づけられ(表1)1),原因菌の証明は必須ではない.
重症敗血症とは臓器機能障害,循環障害(乳酸アシドーシス,乏尿,急性意識障害など)や低血圧(収縮期血圧90mmHg未満または平時の収縮期血圧より40mmHg以下の血圧)を合併する敗血症と定義され1,2),敗血症ショックは重症敗血症のうちで輸液治療を行っても低血圧が持続する状態または血管作動薬使用により血圧が維持されている場合でも臓器機能障害や循環障害が存在する状態と定義される1,2).
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