特集 心不全
Part 2:ERで出会う心不全
【コラム②】急性心不全における非侵襲的換気療法—NIV,HFNCのメリットからエビデンス,導入のコツまで
中川 雅之
1
Masayuki NAKAGAWA
1
1神戸市立西神戸医療センター 循環器内科
pp.860-870
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900612
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急性心不全に対する非侵襲的換気療法(NIV*1)は,酸素化能改善,血行動態改善効果が示されており,さらに多数のメタ解析によって気管挿管の回避,生命予後の改善効果などが確認されており,有効な治療法として広く普及している。NIVのモードにはCPAP*2と,これにpressure supportを加えたBiPAP*3があり,さらに最近では,高流量鼻カニューレを用いたHFNC*4の有用性も報告されており,広く使用されるようになってきている。本稿ではNIV,HFNCの有用性,血行動態への影響,臨床エビデンス,適応と禁忌,具体的な使用法などについて述べる。
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