特集 糖尿病
自己管理教育と療養支援
扉
pp.387-388
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900549
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「巻頭言」(279ページ)でも述べられているように,糖尿病診療において医学的側面以上に重要なものが教育・心理的側面です。糖尿病に代表される慢性疾患では,患者自身が病気と向き合い,治療に主体的に取り組んでいくplayerとなります。それを支える糖尿病教育は,日本ではこれまで教育入院が担ってきました。病気の負担を前に立ち尽くしている患者,その負担に押しつぶされて燃え尽きてしまった患者を,私たちはどのように支援していけばいいでしょうか。
諸外国の状況も今回紹介していただきましたが,患者を支援していく戦略は,患者の希望やそれに対する人的・経済的な医療資源に応じて変わってくるのだと思います。病院が急性期疾患にシフトしている昨今,現在の日本の外来システムはそれを担えるだけの力があるでしょうか。
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