特集 腎疾患2
【慢性腎臓病(CKD)】
6.腎代替療法:②腎移植—生体腎ドナーのマネジメント,HCV感染例の移植,新たな免疫抑制薬エベロリムス
長谷川 正宇
1
Masataka HASEGAWA
1
1聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科
pp.211-223
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900523
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腎移植は,末期腎不全患者の腎代替療法の1つとして,生命予後・QOLの観点から本来第一選択とされるべき医療であるが,ドナーからの腎提供がなければ成立しない。近年,生体腎ドナーの安全性,長期予後,そしてフォローアップの重要性がより強調されている。本稿ではまず,腎移植の現状をふまえ,生体腎ドナーの取り扱いについて解説する。
次に,C型肝炎(HCV*1感染)例の腎移植について紹介する。HCV感染患者の腎移植は禁忌とはされておらず,C型肝炎治療の進歩に伴い,新たな知見が蓄積されてきている。
最後に,新たな免疫抑制薬として認可されたエベロリムスに触れる。日本での使用も増加しつつあるため,その使用法,および立ち位置について概説する。
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