特集 腫瘍
はじめに|がんはホスピタリストの新しいフィールドになる—Making Stigma History
東 光久
1,2
Teruhisa AZUMA
1,2
1福島県立医科大学 白河総合診療アカデミー
2白河厚生総合病院 総合診療科
pp.427-429
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900086
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筆者が週間医学界新聞1)で「腫瘍内科医」という言葉を初めて知ってから10年以上が経過する。そこでは,腫瘍内科医が以下のような存在として位置づけられていた。
がんをトータルに診療する医師
がんチーム医療のコンダクター
理想はすべてのがん患者を診断から終末期まで診療すること
当時,地域基幹病院の総合内科に所属しながら,原発不明がんをはじめとする多様な悪性腫瘍の診療を,それこそ見よう見まねで行っていた筆者は大変な驚きと感動をもってこれを受けとめた。そしてこうも考えた。
『がん』というキーワードを取れば,総合内科医と同じじゃないか。
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