特集 術後管理
1.はじめに―術後患者がICUに入室することの意義
内野 滋彦
1
UCHINO, Shigehiko
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
pp.195-199
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100407
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WHOの試算によると,2004年に行われた手術件数は世界中で2億3000万件と推計されている1)。国民1人当たりの医療費と手術件数には比例関係があり,1人当たり年間1,000USドル以上の国では,9人に1人が手術を受けている。術後患者の一部は,全身管理もしくはモニタリングのためにICUに入室する。したがって,集中治療医にとって,術後管理に精通していることは重要であり,今回Intensivist誌では,術後管理についての特集を企画した。その第1章として,ICUにおける術後患者の疫学データを用い,術後患者がICUに入室する意義について考えてみたい。
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