連載 集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学(米国内科専門医の内科診断学)
第2回:EBMを実践しよう:治療の論文の読み方[パート1]
平岡 栄治
1
1神戸大学医学部附属病院 総合診療部
pp.620-628
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100232
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米国にはACGME(Accreditation Council for Graduated Medical Education),すなわち卒後医学教育認可評議会という独立機関があり,研修プログラムの教育が一定の基準を満たしているか審査している1)。そのかいもあって,米国ではどの研修プログラムで研修しても一定の水準以上の臨床能力に達することができるとされている。教育の1つとしてのカンファレンスの最低限の条件もACGMEによって決められており,内科のさまざまなトピックスに関するカンファレンス,臨床病理カンファレンス,Grand round,Morbidity and Mortality(M&M)カンファレンス,Journal clubなどといったカンファレンスを,1年間に少なくとも150時間行うことが義務づけられている。今回と次回にわたり,根拠に基づく医療evidence-based medicine(EBM)について解説,さらに米国でのJournal clubについてもふれることにする。
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