特集 不整脈
4.心房細動治療の科学と実践:洗練された心房細動治療とは?
【コラム】心房細動治療と心房粗動治療の相違
田村 雄一
1
,
香坂 俊
1
Yuichi TAMURA
1
,
Shun KOHSAKA
1
1慶應義塾大学医学部 循環器内科
pp.794-796
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100120
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心房粗動は,基礎的心疾患を有する患者だけではなく,術後においても全身状態が不安定な場合に,集中治療室(ICU)でたびたび遭遇する不整脈である。しかし,心房粗動は往々にして薬物療法および除細動などの非薬物療法に抵抗性が非常に強いため,対応に苦慮することが多い。また,心房細動に続発して発症することも多く,両者の病態的な相違点を理解することは,治療を考えるうえで参考になると思われる。
本稿では,心房粗動の成因がその治療に深くかかわっていることを解説するとともに,難治例をどのように考えて治療していくのかについて,心房細動に対する治療と比較しながら紐解いてみよう。
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