徹底分析シリーズ 脳死ドナーの臓器提供のプロセスと管理—麻酔科医にできること
小児の臓器提供の可能性を広げるために—終末期医療の整備の延長線上にある臓器提供
和田 翔
1
,
宮津 光範
2
Sho WADA
1
,
Mitsunori MIYAZU
2
1あいち小児保健医療総合センター 集中治療科
2あいち小児保健医療総合センター 麻酔科
pp.972-976
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203062
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脳死下臓器提供は施設によって差異が大きく,身近に感じる読者もいれば,まったく縁がない読者もいると思う。特に小児の臓器提供となると,実際に経験している麻酔科医は非常に少ないだろう。ただし,救命センターが設置されている施設や大学病院などでは,一定の確率で小児のポテンシャルドナーは存在すると考えられる。臓器提供が考慮されたときは,普段の終末期医療に対する姿勢が重要になってくる。
本稿では,あいち小児保健医療総合センター(以下,当院)での小児患者に対する終末期医療の整備も含めて,臓器提供時の取り組みを紹介する。
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