Acupoint dialogue 第1回【新連載】
足三里
堂本 まどか
1
,
大畑 めぐみ
2
1東京中医鍼灸センター
2東京医科歯科大学病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.83-85
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202432
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連載開始にあたり
2020年から掲載されていた連載「温故知鍼灸」では,私たちにとって身近な体調不良について,陰陽五行にもとづいた治療理論がわかりやすく解説されていました。筆者の原田明子先生は,内科医師として,台湾の中国医薬大学卒業後は中医師として,さらには育児中の母親として,多忙な現代生活の中で伝統医学を上手に利用する手がかりを示してくださいました。日頃から適度な食事,運動,睡眠を心掛けていれば基本的な体調管理として問題ないのですが,麻酔科医の日常そのものが,体と心に特有の負担を強いているのも事実です。診療科の都合を優先させながら毎日のスケジュールを調整せざるを得ない,食事や帰宅・睡眠の時間が不規則になりやすい,冷房とサージカルスモークにさらされる,当直が多い,気持ちがイライラしたり落ち込んだりしても言葉を飲み込んで…このような麻酔科医の現状を気遣って原田先生は養生のポイントを提示してくれました。
鍼灸の奥深さを感じていただいたところで,今月号から始まるAcupoint dialogueでは,日頃から私(大畑)自身がセルフケアとして鍼を打ってきたツボを独断で12穴選び,1年にわたって紹介します。
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