徹底分析シリーズ 血管穿刺:より確実に よりスマートに
超音波ガイド下血管穿刺の理屈:短軸交差法を中心に—これであなたも短軸交差法マスター
竹下 淳
1
Jun TAKESHITA
1
1大阪母子医療センター 麻酔科
pp.384-389
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201955
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超音波ガイド下血管穿刺は近年普及しており,その適応は中心静脈から末梢動静脈にまで広がっている。超音波を使用すれば標的血管がはっきりと見えるので,簡単に穿刺できそうに思えるかもしれないが,理屈をしっかり理解していないと針先を見失い,逆に合併症を増やすことになるだろう。超音波ガイド下血管穿刺には,主に短軸交差法(short-axis out-of-plane approach)と長軸平行法(long-axis in-plane approach)の2種類がある1,2)。どちらも利点,欠点があるが,本稿では短軸交差法について解説していきたい。
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