徹底分析シリーズ 小児麻酔科医でない人のための新生児麻酔
脊髄髄膜瘤—患部への細心の注意を
甫母 祐子
1
,
虻川 有香子
1
Yuko HOBO
1
,
Yukako ABUKAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.956-960
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201774
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脊髄髄膜瘤は胎児診断され,予定帝王切開にて出生し,出生48時間以内の修復術が推奨されている。髄膜瘤修復術の麻酔では,髄膜瘤の損傷を防ぎながら麻酔導入を行うことや,体温管理と輸液管理が重要となる。また,下肢の運動感覚機能や泌尿生殖機能を温存するため,脊髄神経モニタリングを行うことも念頭においた麻酔管理が必要となる。術後は,ChiariⅡ型奇形の合併などに伴い無呼吸を呈する場合もあり,抜管の判断は慎重を期す。
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