快人快説
TEE画像と先天性心疾患の外科的視野を統合する!—三次元CGを駆使した解説 前編:心室中隔欠損症
渡邉 文雄
1
Fumio WATANABE
1
1あいち小児保健医療総合センター 麻酔科
pp.347-354
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201631
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はじめに
小児心臓手術の麻酔を日々行っている麻酔科医は多くなく,また,日常的に行ってはいても,経食道心エコー(TEE)検査者は小児循環器科医であったりして,麻酔科医は得られた所見を参考に循環管理をしているだけかもしれません。しかし,麻酔科医には小児のTEEに関する知識と技術が求められます。問題発生時に小児循環器科医と対等に議論する必要があるからです。
麻酔科医の苦手な先天性心疾患のTEEの理解を手助けするのが,三次元(3D)CGイメージです。心房中隔,心室中隔,左右房室弁,大動脈弁,肺動脈弁の三次元的位置関係を理解することが重要で,これらの三次元イメージがつけば,他の疾患にも応用が利くようになります。前編となる今回は,疾患頻度が高いものの,分類が多岐にわたる心室中隔欠損症(VSD)を取り上げます。
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