精神医療の課題 わが病院の院内作業療法
山梨県・日下部病院
冨岡 詔子
1
1日下部病院
pp.83-87
発行日 1975年1月1日
Published Date 1975/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205532
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日下部病院は中央線の沿線,山梨市駅から歩いて7分,笛吹川沿いにあるが,門も囲いもなく,どこが玄関か探すのに苦労するようなオンボロ病院である.つい2か月ほど前に,それまで4畳半だったOTの職員室がやっと7畳半に拡大し,総勢8人のOTスタッフが‘広くなったネー’と喜ぶといったように,あっちこっちがつぎはぎで,これ以上修理のしようがないというありさまである.環境上のとりえは,どの見学者もそれしかいわない笛吹川沿いの‘いい眺めですネー,自然環境に恵まれてますネー’ということと,近所の子どもたちがグランドで野球をしたり,自転車を乗り回したり,主婦が買い物に通り抜けたりといった光景に象徴される開放的な雰囲気があげられよう.
日下部病院のOTを知ってもらうには,病院全体の雰囲気とか,OTが所属している生活療法部全体を知ってほしいという気持が強く,"OTそのもの"についてよりも,むしろ"わが病院"のほうに重点をおいて,当院での作業療法について述べてみたいと思う.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.