検査じょうほう室 〈生理●デジタル脳波計の記録のポイント・3〉
電源導出法(source derivation,SD法)
末永 和栄
1
,
土田 誠一
1
,
秋山 秀知
1
1医療法人社団青山会青木病院検査課
pp.283-285
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101186
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はじめに
脳波計には基準電極を切り替えるスイッチが装備されて,目的の波形に応じて使い分ける.耳朶基準では,①通常行われている同側耳朶誘導(standard,STD),②14&6Hz 陽性棘波や6Hz spike & wave complex(Phantom S-W)の波形をよりはっきりと描写できる反対側耳朶誘導(A1→←A2),③どちらかの耳朶が活性化した場合に活性化していないほうの耳朶を用いる片側耳朶誘導(A1→A2,A2→A1),④心電図が混入した場合に使用される両耳朶連結誘導(A1+A2)があり,このほか耳朶が活性化した場合に平均基準電極法(average referential derivation,AV法)や平衡型頭部外基準電極法(balanced noncepharic referential derivation,BNE法)が利用されているが,デジタル脳波計特有の誘導法に電源導出法(sourcederivation,SD法)がある.
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