Tomochen風独記
㉜ ラファエル君との1週間
山本 知裕
1,2
1アスクレピオス小児病院ザンクトアウグスティン
2ドイツ心臓センターアスクレピオス病院ザンクトアウグスティン 麻酔科
pp.759-761
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200922
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ヨーロッパの真ん中にあり,九つの国と国境を接するドイツは,町に出れば,私のような外国人や言葉が通じない人がたくさんいて,それが日常の光景です。ドイツへ来て5年以上たった今では,わが家の子供たちも,家の外ではドイツ語が公用語,というのが当たり前になっており,町で耳にするドイツ語以外の自分が理解できない言葉は一緒くたに「英語」という認識ですが,いずれにしても「言葉が通じない人たちが世の中にはたくさんいる」ということを理解しています。ですので,ドイツで生まれ育ったドイツ人も,物心ついたときから,「自分と違う言葉を話す人が世の中にはたくさんいる」ことが当たり前になっていると想像されます。
今回は,そんなわが家で初めて交換留学生を迎えたエピソードをもとに,「言葉が通じない人との生活」を紹介します。交換留学などを経験したこともない私と家族にとって,アタフタ,ハラハラしっぱなしの1週間でした。
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