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pp.400-404
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200839
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The New England Journal of Medicne
Editorial:
Thompson IM Jr. Improved therapy for PSA recurrence after prostatectomy. N Engl J Med 2017;376:484-5.
Article:
Shipley WU, Seiferheld W, Lukka HR, et al. Radiation with or without antiandrogen therapy in recurrent prostate cancer. N Engl J Med 2017;376:417-28.
■前立腺癌に対する基本的治療法は?
前立腺癌は加齢とともに増加し,食事の欧米化に加え,腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)検査の導入による診断技術の向上により,罹患者数は増加している。日本においては,前立腺癌の罹患者数は年間10万人と推定されている。限局性癌の場合には,手術療法と放射線療法が行われる。局所進行癌では放射線療法とホルモン療法の併用が行われる。治療後のフォローアップにはPSAの定期検査が行われる。前立腺癌の再発は,前立腺床や骨盤に多く起こる。前立腺癌が再発すると,PSAの上昇が認められる。前立腺全摘後の救済療法としては,一般的に救済放射線療法と救済内分泌療法が選択される。内分泌療法としてはGnRHアゴニスト療法や,抗アンドロゲン療法が用いられる。
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