症例検討 腎機能低下患者の麻酔
急性腎不全から回復期にある患者—緊急手術,その時あなたはどうしますか?
天日 聖
1
,
谷口 巧
1
Takashi TENNICHI
1
,
Takumi TANIGUCHI
1
1金沢大学附属病院 麻酔科蘇生科
pp.274-278
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200807
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症例
83歳の女性。身長155cm,体重40kg。大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術が施行された。長時間の体外循環の影響で術後乏尿となり,持続的血液濾過透析continuous hemodiafiltration(CHDF)が施行された。術後5日目にCHDFを離脱し,10日目にICUを退室したが,14日目に突然,嘔吐と腹痛を訴えた。腹部CT検査で右閉鎖孔ヘルニアと診断され,緊急手術が予定された。BUN 45mg/dL,Cr 3.1mg/dL,K 4.7mEq/L,尿量2500mL/日。
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