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pp.1212-1216
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200739
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Mokhlesi B, Ayas NT. Cardiovascular events in obstructive sleep apnea — can CPAP therapy SAVE lives? N Engl J Med 2016;375:994-6.
Article:
McEvoy RD, Antic NA, Heeley E, et al. CPAP for prevention of cardiovascular events in obstructive sleep apnea. N Engl J Med 2016;375:919-31.
■閉塞性無呼吸では心血管系イベントのリスクが高い
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)では,低酸素血症発作により夜間に交感神経系緊張が起こり,血圧の上昇,酸化ストレスや炎症マーカーの上昇,凝固亢進が起こることが知られている。OSAでは心血管系疾患のリスクが高く,心血管系イベント(特に脳卒中)の頻度が高くなる。また,持続陽圧呼吸(CPAP)により,上気道閉塞や低酸素血症の頻度が減少し,血圧低下も起こることや,心血管系イベントが減少することが観察研究で示されている。しかし,CPAPにより重大な心血管系イベントが予防できるかについては明らかになっていない。
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