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pp.912-916
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200673
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Sacco RL, Rundek T. The value of urgent specialized care for TIA and minor stroke. N Engl J Med 2016;374:1577-9.
Article:
Amarenco P, Lavallée PC, Labreuche J, et al. One-year risk of stroke after transient ischemic attack or minor stroke. N Engl J Med 2016;374:1533-42.
■一過性脳虚血と軽症脳卒中は死に至る道
病気への対応で最も有効かつ重要なのは,一次予防である。死や永久的障害など重大な結果を招かないようにするためには,早期発見とEBMにもとづいた早期治療などの二次予防が重要である。一過性脳虚血(TIA)や軽症脳卒中を起こした患者が,3か月以内に脳卒中や急性冠症候群を起こす確率は12〜20%との報告がある。しかし,TIAや軽症脳卒中を起こした場合に,専門医を受診しないことも多く,予後の悪化につながっていると考えられる。今回取り上げるTIAregistry.org projectは,21か国,61施設において,TIAや軽症脳卒中発症後7日以内に脳卒中専門家を受診した場合の,長期予後について検討した前向き観察研究である。
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