徹底分析シリーズ 心臓麻酔デビューに向けて:人工心肺を使う手術編〈実践〉
コラム:心臓外科医から麻酔科医へ お願いしたい10のこと
紙谷 寛之
1
Hiroyuki KAMIYA
1
1旭川医科大学 外科学講座 心臓大血管外科学分野
pp.890-891
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200667
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- 文献概要
私は1997年に北海道大学を卒業後,すぐに金沢大学第一外科に入局し,心臓血管外科を中心に研修を重ねました。2003年にドイツ・ハノーバー医科大学に留学し,2006年にハイデルベルグ大学に勤務することとなりました。その後,上司の異動に伴い,2009年にイエナ大学に,同年デュッセルドルフ大学に異動となり,2014年の帰国まではデュッセルドルフ大学で准教授として勤務しました。デュッセルドルフ大学ではMICS手術,胸部大動脈手術,心移植の責任者でした。手術手技のみならず,麻酔管理も難しい分野でしたので,麻酔科医の皆さんには非常にたくさんのお願いをしてきました。2014年に着任した旭川医科大学の麻酔科医は非常に優秀で,常にこちらの要望を先取りして麻酔管理をしてもらい,お願いすることもほとんどなくなりました。
今回は,昔を思い出しつつ,“神の手”には程遠いごく普通の心臓外科医である私から,麻酔科の先生にお願いしたいことを述べさせていただきます。
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