徹底分析シリーズ 麻酔手技に伴う合併症とインフォームドコンセント
合併症に対する病院の姿勢—安全管理は組織の壁をなくしたチーム構築が要である
田中 直文
1,2
Naofumi TANAKA
1,2
1東京医科歯科大学医学部附属病院 手術部
2東京医科歯科大学医学部附属病院 医療安全管理部
pp.1092-1098
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200421
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合併症とは,医療行為に際して二次的に発生し,患者に影響を及ぼす事象をいい,「予期していた」場合と「予期できなかった」あるいは「予期を上回った」場合とがある1)。医療事故の範疇ではあるが,医療過誤とは異なるものの,患者側はそのように区別して認識していないことが多いため,トラブルにつながることがある。合併症に対しても,診療科内だけで対応しようとはせず,施設全体で対応にあたりたい。
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