徹底分析シリーズ TAVI:カテーテル,そしてチームで治す大動脈弁狭窄症
TAVIにおける合併症—小さなミスが命取りとなることを忘れずに
林田 健太郎
1
Kentaro HAYASHIDA
1
1慶應義塾大学医学部 循環器内科
pp.442-445
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200234
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経カテーテル大動脈弁留置術transcatheter aortic valve implantation (TAVI)における合併症は,より血行動態に直接かかわり得る部位を治療すること,16〜18Frほどの大口径シースを使用することなどから,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で生じる合併症よりも重篤になりやすい。また患者群が高リスクであることから,一度合併症が生じるとリカバリー困難になる例が多いことも,周術期死亡率を上げる原因となっている。
TAVIの歴史は,当初の非常に高い死亡率から現在の比較的安定した成績に達するまでの,いわば合併症克服の歴史である。
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