症例検討 小児蘇生
急性喉頭蓋炎―情報共有と手術室活用で気道確保をより安全に
糟谷 周吾
1
Shugo KASUYA
1
1国立成育医療研究センター病院 手術・集中治療部
pp.150-155
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102049
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症例
5歳2か月の男児。身長106cm,体重20kg。発熱と嚥下痛を主訴に受診。吸気時,喘鳴と胸骨切痕の陥没,努力様呼吸が著明で,仰臥位になれず坐位で,流唾を認め,病的外観であった。四肢末梢循環は問題がなく,Glasgow昏睡尺度(GCS)は15(E4V5M6)で意識清明,心拍数は120bpm,呼吸数は30回/min,体温38.5℃,経皮的末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)は94%であった。第一印象による緊急度判定は上気道閉塞症状のため,緊急と判定された。
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