徹底分析シリーズ 腎臓を守れ!麻酔科医
腎機能を悪化させる薬物―原則は投与しない,避けられない場合は工夫が必要
石川 晴士
1
ISHIKAWA,Seiji
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.974-978
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101942
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慢性腎臓病chronic kidney disease(CKD)自体が,すでに周術期における急性腎傷害acute kidney injury(AKI)の危険因子であることから,CKD患者の周術期管理では,AKIの危険因子を極力避けるよう,通常以上に細心の注意を払わなければならない。血行動態や輸液の種類や量など,CKD患者の麻酔管理では工夫すべきことが多数あるが,本稿では周術期に投与される薬物に焦点を絞り,腎機能を悪化させる可能性のある薬物について紹介する。腎機能を悪化させる可能性のある薬物は,原則的には投与すべきではないが,投与が避けられない場合は,量や投与方法を工夫する必要がある。
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