症例検討 泌尿器科手術2
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔で管理する開腹前立腺全摘術―「持続可能な麻酔」を志しながら
伊藤 立志
1,2
,
西良 雅夫
3
,
細田 蓮子
3
Tatsushi ITO
1,2
,
Masao NISHIRA
3
,
Renko HOSODA
3
1愛知県がんセンター中央病院 麻酔科部
2現 厚生労働省名古屋検疫所 中部空港支所
3愛知県がんセンター中央病院 麻酔科部
pp.588-590
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101850
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症例
59歳の男性,身長163cm,体重75kg。検診でPSA値の上昇を認め,精査の結果,前立腺癌と診断され,恥骨後式前立腺全摘術が予定された。既往は高血圧と糖尿病があり,前者はバルサルタン(ディオバンⓇ)80mg/日の内服でコントロールされ,後者に対しては食事療法のみが行われており,HbA1cは6.5%であった。そのほかは,特に検査データ上も異常を認めなかった。執刀医から,脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA)での術中管理を要請された。
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