症例検討 経尿道的泌尿器科手術の麻酔
TUR-Btの脊髄くも膜下麻酔―各領域の専門医と連携し隙のない周術期管理を実現する
藤原 祥裕
1
Yoshihiro FUJIWARA
1
1愛知医科大学医学部 麻酔科学講座
pp.974-977
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101631
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症例
70歳の男性。身長162cm,体重72kg。血尿があり来院した。膀胱腫瘍と診断され,経尿道的膀胱腫瘍摘出術transurethral resection of bladder tumor(TUR-Bt)が予定された。50年間,1日に20~30本の喫煙をしている。朝は痰が多い。速足で100mほど歩くと,息切れ,動悸がする。6年前に脳卒中を起こし,現在は左上肢に軽度の麻痺がある。それ以来,ワルファリンを服用している。血圧150/80mmHg,心拍数80~105bpm。胸部X線写真では,肺気腫,滴状心を認める。心電図では心房細動がある。現在,ジゴキシンとベラパミルを服用している。
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