症例検討 経尿道的泌尿器科手術の麻酔
術式別全身管理のポイントと麻酔科医への要望―普及の始まったバイポーラ電極やレーザーを用いた手術
宍戸 俊英
1
Toshihide SHISHIDO
1
1杏林大学医学部付属病院 泌尿器科
pp.968-972
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101630
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経尿道的手術とは,内視鏡を用いて尿道から逆行性かつ非侵襲的に泌尿器疾患を治療する方法で,泌尿器科手術のなかで最もポピュラーなものである。近年では,膀胱腫瘍や前立腺肥大症に対し,バイポーラ電極(コラム)や各種レーザーを用いた手術も普及している。さらに,細径で解像度の高い尿管鏡の開発によって,経尿道的に上部尿路結石の治療も可能となっている。このように多様な経尿道的手術の普及に伴い,それぞれの術式に特有の合併症や注意事項を理解しておく必要がある。
そこで本稿では,泌尿器科の日常診療で施行される経尿道的手術の特徴と合併症,および麻酔管理上の注意点について解説する。
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