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from LISA
pp.667
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101565
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- 文献概要
■今さらながら,ネット上の情報量はたいしたもので,例えば,ちょっとした人名を検索しても,あっという間にディスプレーには,あれやこれやが示され,ただただ驚くばかり。まあ,書籍と違い,スクリーニングがかかっていない分,その内容に関しては疑わしくもあるのですが,いくつかのサイトで同じことが示されていると,なんとなく安心してしまいます。ましてや,それが海外のサイトであればなおさら…。ということで,大学などでは,学生のレポートがネットからのコピペであるかどうかを検索するソフトを導入しているところがあるとか。そうまでしなくてもと思うのは,学生時代のコピペは今に始まったことではないのに,と思うから。
真に独創的なものなどごくわずか,人は人の蓄積してきたものを使い回すだけ。コンピュータが身近でなかった時代は,図書館でひたすら,あの本この本から書き移したわけです(ですよね)。で,その際に,そのまま書き写したら悪いんじゃないかと,また,少しでも自分のものらしさを出そうと苦労していた。ここではたと気づきました,コピーペーストとの違い。コピペがいいの悪いのではなく,気になるのはその気安さ。ややもすると,考えることなく,すなわち文脈に関係なしに,自らが欲しい箇所だけを取り出してしまうのではないか,という心配。
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