徹底分析シリーズ 最近の癌治療
放射線治療の問題点―放射線治療の進歩と心肺合併症を中心に
副島 俊典
1
,
辻野 佳世子
1
,
太田 陽介
1
SOEJIMA, Toshinori
1
,
TSUJINO, Kayoko
1
,
OTA, Yousuke
1
1兵庫県立がんセンター 放射線治療科
pp.132-136
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101446
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近年,放射線治療は著しく進歩してきている。1990年代にCTによる治療計画が一般化し,2000年代に入ると,3次元治療計画,強度変調放射線治療,画像誘導放射線治療などの新技術が普及してきた。さらに,粒子線治療ができる施設数が増加し,臨床経験が蓄積されてきている。
本稿ではまず,以上の新技術を概説する。そして,放射線治療の問題点として,代表的な晩期合併症である,放射線肺臓炎と放射線心合併症について解説する。
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