徹底分析シリーズ 周術期の低体温
各種加温機器の効果,適応,工夫―加温機器の適正使用により再分布性低体温までも予防できる
加藤 崇央
1
,
大内 貴志
1
,
小板橋 俊哉
1
KATO, Takao
1
,
OUCHI, Takashi
1
,
KOITABASHI, Toshiya
1
1東京歯科大学市川総合病院 麻酔科
pp.30-35
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101424
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周術期の低体温を予防するため,さまざまな加温機器が用いられている。現在は,温風対流式加温装置,温水循環式マットがその中心である。最近までは,加温装置を使用しても麻酔導入直後の再分布性低体温は予防できないとされていた。しかし,技術の進歩により加温効率は飛躍的に上昇し,再分布性低体温までも予防できるようになってきている。
加温装置の使用に伴う最大の有害事象は低温熱傷であり,使用には細心の注意が必要である。
本稿では,各種加温機器の効果,適応について述べるとともに,加温効率をよりよくするための,また低温熱傷のリスクを最小限にするための工夫について述べる。
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