連載 バンクーバー便り・4
―40歳過ぎからはじめる海外留学―バンクーバーの医療とそれを取り巻く環境
石川 晴士
1,2
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
2Department of Anesthesia, Vancouver General Hospital
pp.1140-1142
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101081
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
7月7日のバンクーバー周辺はうだるように暑く,各地で過去の同日の最高気温の記録を数十年ぶりに塗り替えた,という報道が相次ぎました。そうは言っても屋外の暑さは東京ほどではないのですが,屋内は東京とは比べものにならないほど蒸し暑くなります。残念ながら,バンクーバーでは基本的に住宅やアパート,古いビルにはエアコンが入っていないので,窓を開けるか扇風機でしのぐくらいしか有効な対処法がないのです。
ところが,そういう暑さは3日間しか続きませんでした。ふと気がつくと蒸し暑さがすっかり遠のいており,「えっ,もう夏が終わったの?!」という感じでした。もとの快適なバンクーバーに戻り,私としてはとても幸せなのですが,地元住民たちにとっては物足りない夏だったかもしれません。
さて,前回までバンクーバー総合病院での麻酔について書いてきました。今回は広い視野から,バンクーバーの医療とそれを取り巻く環境を紹介しようと思います。
Copyright © 2010, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.