徹底分析シリーズ 術前評価と麻酔
糖尿病と術前評価:安定した麻酔管理のために
崔 成重
1
,
馬屋原 拓
1
SAI, Seiju
1
,
MAYAHARA, Taku
1
1神戸掖済会病院 麻酔科
pp.568-572
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100956
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読者のみなさんは糖尿病患者の麻酔と聞いて何を連想されるだろう。血圧が乱高下する「ジェットコースター麻酔」,なかなか思い通りにならない血糖値,肥満と猪首で挿管困難様の風貌,足部壊疽のアンプタ,術後創感染,等々。すぐに筆者の頭に浮かぶのはこんなところで,正直なところあまりよい印象はない。日本の糖尿病患者数は着実に増加している。好むと好まざるとにかかわらず,今後われわれが糖尿病患者の麻酔を担当する機会は増えてゆくだろう。本稿では糖尿病患者の術前評価について,私見を交えつつまとめてみる。
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