ベッドサイドの看護
糖尿病のコントロール指導を通して精神的安定を得た事例
山崎 みつよ
1
1八事病院西2病棟
pp.274-277
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900073
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はじめに
糖尿病は,「治癒しえないがコントロールできる病気である」と言われており,継続的な自己管理が極めて重要な疾患である.従って患者が疾患について十分理解し,自己管理の必要性を認識すると共に,治療に積極的に取り組む姿勢が保てるようにすることが治療の第一歩であると思われる.また最近は,精神科疾患を病みながら糖尿病をも合併した患者に,しばしば遭遇することもある.
今回,非定型精神病で入退院を繰り返した後,外来通院により経口薬で糖尿病のコントロールをしていたが,糖尿病に対する認識が薄く意識障害を来し,再入院を余儀なくされた患者の看護にかかわった.
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