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from LISA
pp.321
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100901
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- 文献概要
■冬季オリンピックに今ひとつ熱心になれないのは,スキーやスケートなど,冬のスポーツに疎いからかもしれません。それでも,大回転や滑降,スピードスケートなどは,そのスピードと結果がわかりやすく,楽しめます。アイスホッケーも血湧き肉躍ります。また,クロスカントリーも,マラソンのような中継をすれば面白いのかもしれませんが,イマイチ。フィギュアスケートになると,なるほど美しくはあるものの,技そのものと採点基準を理解していないので,どうもわかりずらいところがあります。これがカーリングとなると,果たしてこれがオリンピック競技にふさわしいものかと,どうしても疑問がわいてきてしまうのです。
南フランスにペタンクという遊技があります(もっとも,これにも世界大会があり,遊びだなどというと日本ペタンク協会に怒られそうですけど)。ゲームのやり方はカーリングとほぼ同じ。まず目標となる小さな木の球を投げ,次にそれを目標に,金属製の球を投げます。目標に一番近い球を投げたほうが勝ち。で,相手側の目標に一番近い球のうち側に入っている球が得点になるというもの。この遊び,南フランスを紹介する番組などで,優雅な太っちょの年金生活者がワインを飲みながら公園でゲームに興じる景色として流れることが多いせいか,どうしてもワインを飲む口実作りのゲームとしか思えないのです。もちろん,スキーにしろスケートにしろ,遊びの側面を競技としての側面とは別に持つわけで,カーリングだけがオリンピック競技にふさわしくない,なんてもちろん言えないのですが。
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