連載 Pharmacognomyへの招待
(14bRS)-1,2,3,4,10,14b-Hexahydro-2-methylpyrazino[2,1-a]pyrido[2,3-c][2]benzazepine
中木 敏夫
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1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.1206
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100828
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今月は(14bRS)-1,2,3,4,10,14b-Hexahydro-2-methylpyrazino[2,1-a]pyrido[2,3-c][2]benzazepineを取り上げる。
[2,1-a]および[2,3-c]は,それぞれ2個の環状構造が1編を共有することによって縮合していることを示している。一般的に,A[2,1-a]Bとあれば,A環の2位→1位の向きの辺とB環のa辺共有していることを示し,カッコ内は辺の位置を示す記号となっている。benzazepineとは窒素を1個含む7員環(azepine)とベンゼン環が縮合したものであり,[2]benzazepineのカッコ内の2は,benzazepineに含まれる窒素原子の位置を示している(図a)。この構造と2個の環状構造が縮合している。
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