症例検討 非心原性肺水腫
肺全摘後の肺水腫(PPE):発症を防ぐための厳密な麻酔管理が必要
花崎 元彦
1
,
高田 研
1
,
五藤 恵次
1
Motohiko HANAZAKI
1
,
Ken TAKATA
1
,
Keiji GOTO
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学分野
pp.544-547
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100673
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症例
58歳の男性。身長162cm,体重50kg。右肺腫瘍にて,右肺全摘出術が予定された。喫煙歴(20本/日,40年間)がある。手術時間は5時間,総輸液量は2800mL,総出血量は700g。輸血は濃厚赤血球液4単位であった。術後は特に問題はなく経過したが,翌日(術後1日目)よりSpO2が低下し,胸部X線写真で肺浸潤陰影を認め,再挿管となった。発熱はなく,明らかな心不全徴候もない。
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